CECAPが小山高専と共同で開発を進めている、アームロボットを用いて行う評価実験のうちのひとつである、完成用部品のための「工学試験」及び「フィールドテスト」のご案内です。 この度株式会社小原工業様からのご依頼により、2015(平成27)年に実施された足継手の工学試験及び2017(平成29)年に実施された手継手の工学試験において対商品の指定を受けることが出来ました。その経験をもって、皆様に試験実施のご案内です。
なお、この度行った工学試験の詳しい内容につきましては、掲載【完成用部品の工学試験及びフィールドテストのご案内】の資料をご一読頂けますと幸いです。
お忙しい中恐縮では御座いますが、是非ご高覧の程宜しくお願い申し上げます。
皆様からの完成部品に関わる評価依頼を心よりお待ち申し上げます。
2017(平成29)年に創立50周年を迎えた一般社団法人日本義肢装具学会(The Japanese Society Of Prosthetics and Orth 以下、JSPO)の会誌Vol.34(創立50周年記念号)に掲載された、CECAPセンター長、田中繁の寄稿をご紹介します。
自分自身の業績を見直したりして、何を書こうか迷っている。今回この原稿依頼を頂いてから改めてJSPOのHPを見てみたら、現会長の浅見豊子先生の挨拶文で、1968年(昭和43年)に“義肢装具研究同好会”として発足し、1984年(昭和59年)からは“学会”となり、更に2013年(平成25年)に今日の一般社団法人となっていることを再確認した。
私が職についたのは1973年(昭和48年)のことであり、その年には上司であった故荻島秀夫先生の指示で、ISPOに入会したことを覚えている。おそらく、それと前後してJSPOにも入会したものと思う。ということは同好会発足5年目頃に入会したこととなる。そして、1987年頃であったと思うが、帝京大学に学会事務局が移ったのと同時に、学会幹事となった。当時の事務局長(常任理事)は加倉井周一先生であったが、その後、事務局は移動せずに当時国リハにおられた初山泰弘先生へと代わった。
私が幹事となった頃から、今日に至るまで続いている学会事業として、ISOの活動がある。これには私も関与してきたが、事業を担っているのは学会の標準化委員会であり、森本正治氏(大阪電通大)、中川昭夫氏(神戸学院大)佐々木和憲氏(佐々木義肢)などの皆様の努力があり、30年間継続されてきた。しかし、その重要性が会員の皆様に十分知れ渡っているとは言い難い。
学会での発表を見ると、義肢、装具、姿勢保持具などに関する開発研究が多くあるが、それらの発表が最終的に目標とするのはエンドユーザーに使用してもらう製品を開発することであることは間違いない。発表された開発製品の中には、結果的に日本国内のみの市場で販売されているものも少なくない。公費が出る義肢装具の医療的用具としての特殊性もあり、国内市場のみでも継続的な販売が可能となっているのだろう。しかしながら、貿易自由化の更なる進展などで、外国製品との競争は一層激しくなるに違いない。その時、“国内市場”のみの製品は消えていくものと推測する。
生き残るためには、国内市場を越えて国際市場へ打って出なければならない。ここで重要となるのは、製品が世界標準(規格)に合致することである。学会発表→製品開発→市場への参入→採算性の確保→市場での生き残り、という流れを可能とするには、世界標準であるISOでの日本製品の優位性確保が必須である。それを担えるのは、義肢装具学会のISO活動であると考える。当学会が目指す研究は研究のための研究ではない。学会の標準化事業の重要性を理解し、深めていただきたい。
JSPOに集うメンバーは義肢装具士・医師・理学療法士・作業療法士・エンジニア等がおり、創立以来学術集会・研修セミナーの開催,学術誌の発行を続けています。CECAPセンター長田中繁は1987年よりJSPO幹事を務め、これまでに義肢装具の国内外の発展に寄与した功績が認められ現在は名誉会員となっております。
福祉用具総合評価センター長、田中 繁が、日本リハビリテーション工学協会より感謝状を授与されました。理事などとして、長い間当協会を支え、現在の基盤を作られた功績を評価されたものです。
今年で30年の節目を迎える当協会は、リハ工学カンファレンス、福祉機器コンテストの開催などを通して、伝統的な福祉用具からコンピューターやロボットのようなハイテクの分野までカバーし、リハ工学、支援技術の進歩に貢献している学術的団体です。
私たちの役割は、福祉用具と提供者を結びつけること
about us専門家と当事者の協力で進められるワンストップ事業
services「安全性」と「使い勝手」
私ども評価センターは、経済産業省と厚生労働省が推進している福祉用具・介護ロボット実用化支援事業における
専門職によるアドバイス支援組織として登録されています。
福祉用具・介護ロボットの開発に必要な工程、臨床評価→倫理審査→モニター評価を、私ども評価センターのなかで
一括して行うことができます。
業務実績
works倫理審査
期間:2018年3月
依頼元:東京都のマンション建設業者
内容:小型ロボットとの対話・献立・運動情報を通じて、ロボットの利用がご利用者様の健康の促進にどのように作用するか評価する倫理審査を行なった。
臨床評価
期間:2018年2月
依頼元:東京都の介護サービス提供会社
内容:開発中の手動6輪車椅子の臨床評価を行なった。
工学評価
期間:2018年2月
依頼元:福島県のメーカー
内容:開発中のウォーキングテーブル(歩行補助具)の工学評価を行なった。
倫理審査
期間:2018年1月~3月
依頼元:各種コンサルディング事業展開企業
内容:数種類のセンサーやコミュニケーション・ロボットを用いて、日常生活に及ぼす影響や効果の測定調査の倫理審査を行なった。
モニター評価
期間:2017年11月
依頼元:ソフトウェア開発会社
内容:医療系大学による研究が基礎となって開発された電子式ペグボードのモニター評価を行なった。
工学評価
期間:2018年2月
依頼元:福島県のメーカー
内容:開発中のウォーキングテーブル(歩行補助具)の工学評価を行なった。
工学評価
臨床評価
(第一回2016年・第二回2017年) 、試作機評価試験(2016年)及び臨床評価(2017年)
期間:2016年2月、2017年3月
内容:新しいアイデアで開発された歩行補助具(ウォーキングチェア)について、工学評価を行なった。
工学評価
時期:2016年2月
依頼元:某福祉用具メーカー
内容:某社にて開発している、肢体不自由者の歩行を助ける用具の新型歩行補助車の工学試験依頼があり、共同研究を進めている小山高専の協力を得て、ドラム試験を実施した。
この新型歩行補助車は、ISOの福祉用具分類(ISO-9999)によるとWalking Chairsと考えられるが、これに関する規格はISO、JIS、SGいずれにも無い。そのため、歩行車など既存のJIS、ISO、SGの中から新型歩行補助車の工学的評価として適切と考えられる試験方法や基準値を見つけ出し、実施することとした。
工学試験内容
① 静的荷重試験
② 安定性試験
③ 繰り返し試験
①、②の二つについては某社にて実施。③については、小山高専との協力で実施した。
その結果、静的荷重試験、安定性試験については合格し、問題のないことが分かったが、繰り返し試験(走行耐久性試験)においては、改善すべき点が見つかった。
工学評価
期間:2011年
依頼元:住宅設備系の福祉用具メーカー
内容:バネ機構を備えた一本杖(ケーン)が歩行に与える影響についての研究依頼を受託した。計測は、インターリハ(株)フィジオセンターの3次元画像分析装置を用いて行った。
臨床評価
期間:2018年2月
依頼元:東京都の介護サービス提供会社
内容:開発中の手動6輪車椅子の臨床評価を行なった。
臨床評価
期間:2017年6月
依頼元:厨房用機械器具メーカー
内容:自社で開発した多機能型歩行器の改良に伴う臨床評価を行った。改良点につて明らかにした。
工学評価
臨床評価
(第一回2016年・第二回2017年) 、試作機評価試験(2016年)及び臨床評価(2017年)
期間:2016年2月、2017年3月
内容:新しいアイデアで開発された歩行補助具(ウォーキングチェア)について、工学評価を行なった。
モニター評価
倫理審査
臨床評価
期間:2015年6月から2016年3月
依頼元:建築系大手グループ企業のメーカー
内容:介護負担軽減の為新規開発中の可変移動式水洗トイレの総合評価(臨床評価、倫理審査、モニター評価)を依頼され、現在は最終段階のモニター評価を実施中。
モニター評価
倫理審査
臨床評価
期間:2015年5月~2015年9月
依頼元:ある県にある介護施設運営・福祉用具開発メーカー
内容:介護施設を運営する中で生まれたアイディアをもとに製品化された杖の総合評価(臨床評価、倫理審査、モニター評価)を依頼され実施した。
モニター評価
期間:2017年11月
依頼元:ソフトウェア開発会社
内容:医療系大学による研究が基礎となって開発された電子式ペグボードのモニター評価を行なった。
モニター評価
倫理審査
期間:2017年3月
依頼元:電子機器開発・製造メーカー
内容:ベッド上センサーの状態把握能力の検証及びロボットが繋がることによる有効性の検証を行なった。
モニター評価
期間:2017年2月
依頼元:電子機器開発・製造メーカー
内容:施設利用者の見守り支援機器システムの接続の安定性、システムの操作性について評価を行なった。
モニター評価
倫理審査
期間:2016年1月
依頼元:ある建築系メーカー
内容:介護負担軽減の為、開発中の自動ラップ式排泄処理システムの総合評価を依頼され現在倫理審査が終了した。次年度にモニター評価実施。
モニター評価
倫理審査
期間:2015年8月から2016年6月
依頼元:栃木県内の電子機器開発メーカー
内容:大学が特許を取得し、この会社が開発してきたベッドマットレス下設置式離床センサーの総合評価(倫理審査、モニター評価)を依頼され実施した。
倫理審査
期間:2018年3月
依頼元:東京都のマンション建設業者
内容:小型ロボットとの対話・献立・運動情報を通じて、ロボットの利用がご利用者様の健康の促進にどのように作用するか評価する倫理審査を行なった。
倫理審査
期間:2018年1月~3月
依頼元:各種コンサルディング事業展開企業
内容:数種類のセンサーやコミュニケーション・ロボットを用いて、日常生活に及ぼす影響や効果の測定調査の倫理審査を行なった。
モニター評価
倫理審査
期間:2017年3月
依頼元:電子機器開発・製造メーカー
内容:ベッド上センサーの状態把握能力の検証及びロボットが繋がることによる有効性の検証を行なった。
モニター評価
倫理審査
期間:2016年1月
依頼元:ある建築系メーカー
内容:介護負担軽減の為、開発中の自動ラップ式排泄処理システムの総合評価を依頼され現在倫理審査が終了した。次年度にモニター評価実施。
倫理審査
期間:2015年12月
依頼元:大手電機メーカー
内容:大手電機メーカーが開発した移乗アシスト装置の倫理審査を行った。
完成用部品の評価
期間:2017年9月
依頼元:国内義肢材料の製造及び卸販売メーカー
内容:小山高専との共同研究による手継手完成用部品の工学評価を実施。H30年3月に試験実施企業様に厚労省より「承認」の審査結果通知を得る。結果としてハンドロボットを使った日本初の工学試験となった。
完成用部品の評価
期間:2014年10月~2015年5月
依頼元: 国内義肢材料の製造及び卸販売メーカー
内容:小山高専との協同研究の元、継手付きプラスティック短下肢装具の工学試験を実施した。CECAPにとって初の完成用部品試験となり、依頼者、CECAP双方にとって評価を完遂出来た意義は大きい。試験後、無事に完成用部品の申請をパスした。
その他業務
期間:2017年9月~2018年3月
内容:国内でのハンドル形電動車椅子の事故の発生を受けて、リスク低減を図るための評価・調査を行なった。
その他業務
期間:2016年7月~2017年2月
内容:多脚つえのJIS規格作成に伴う調査。使用者の現状について明らかにした。
その他業務
期間:2016年7月
内容:ロボット介護機器の一つとされている移乗アシスト装置について、メーカー自体が行った工学試験について、小山高専との協力で、妥当性について検討した。
その他業務
期間:2016年1月~(現在継続中)
内容:ロボットアームを使用したJIS規格の福祉用具試験等を行っている。
その他業務
期間:2016年1月
依頼元:ある塗装メーカー
内容:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、車椅子に乗ったまま、便座に座って排泄できる車椅子について介護職員等と意見交換を行った。